全日本スキー技術選速報(長野県白馬村八方根スキー場)
開会式3月7日

日本のスキー技術の覇者を決める大会がいよいよ始まる。

 この大会は、全国の各県大会を勝ち抜いた男女合わせて、303名のスキーヤーによってスキー技術の頂点を目指す。さまざまな斜面状況の中で、5人の審判員によって点数が与えられるが、技術の高さ、スピード、演技力などが求められる厳しい競技。アルペン競技のように、速さだけではなくエレガントで、合理性のある滑りが求められている。

 開会式では、地元出身の宮下征樹選手が力強く、正々堂々と戦うことを宣言し、戦いの火蓋が切られた。今大会から新しい試みとして、昨年優勝者の柏木義之選手と女子の白川美枝選手にはゴールドゼッケンが渡された。これは、世界最大のツールドフランスのマイヨ・ジョンヌやスキーワールドカップでの赤いゼッケンに習ったもので、観戦する人たちに誰が昨年の覇者であるかを理解してもらうための配慮だ。また今大会のハイライトであるオリンピックのジャンプ台をつかった初めての試みでは、ダインミックな滑りが期待できる。今日までの公式トレーニングでは心配されていた危険はないと、大会側では話している。

 また今までにない長さの総合滑降を設定し、高い心肺能力が求められている。若手選手にとって力を出せる種目だが、技術の荒さも目に付くだけに、単純に体力だけでは勝てない種目といえるかもしれない。

 全体としては、高い技術力と心肺能力とそれをコーディネートする知力が求められる。昨年優勝した柏木選手は連覇をかけて挑むことになるが、元ナショナルチームで今年国体で優勝した佐藤久哉選手や宮下征樹選の台頭が著しく、誰が栄冠に輝くかはまったくわからない。 
 佐藤久哉のコメント
今回は自分とマテリアルとの戦い。

 今年は人口ウェーブがコースに作られていたり、演技する僕たちも見てる人も楽しめると思います。技術的には各種目で、新しいカービングスキーとプレートを使っていかに自分の技術を表現できるかにかかっていると思います。その点では、自分とマテリアルとの戦いかと思っています。用意した6種類のカービングスキーの選択、プレートも2ミリ間隔で、調整するなどして、今日まできましたが、確かな感触を得ることができました。そういう点では、マテリアルに恵まれていると思います。特に決勝の大回りでは新しいフォルクルとプレートで挑戦しますが、小回りについては、いまは話せないマテリアルで、挑戦し皆さんを驚かせたいと思います。今言えることはターンでスキーが走り、なおかつスキーがばたつかないための工夫をしています。

 じつは、八方に入ってから、腰を痛めた、先日甲府の専門医の方に矯正してもらい、痛みがなくなりましたが、今日は大事をとってコブには入らず調整しました。体調としては万全ですので、期待していてください。