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全日本スキー技術選速報(長野県白馬村八方根スキー場) 予選第1日目は8日午前より八方ゲレンデ内の2会場で同時にスタートした。大回り(総合斜面・フリー)は、新雪と湿った雪が混ざったコンディションの中で行われた。多くの選手がカービングスキーで出場し、スキーがずれないように加圧をコントロールしながらの演技となった。今回は出場選手約300名を6班に分け、必要に応じてコース整備が行われたが、時折の降雪でコースコンディションが変化する中で各選手は演技しなければならなかった。昨年優勝した柏木義之選手はスピード感のある滑りで278点最高点をマークした。2位には山形代表で、元ナショナルチームの伊東秀朗選手が277点の僅差で2位。 もう一方の種目小回り(不整地・フリー)では上位選手の演技内容が異なり、見ごたえのある種目となった。最高点282点をたたき出した柏木義之選手は、下から見て左端のコースを選び、雪面コンタクトと、体をフルに使った滑りが印象的だった。同じく最高点を出した粟野利信は浅いラインのスピード感のある積極的なすべりを見せ、この種目の第1人者であることを強くアピールした。毎年、若手に混じり優勝争いをしているベテラン渡辺一樹選手はコブの中で、大きなターンでねじ込むような滑りで280点の高得点を出した。明日予選3、4種目が行われ午後6時には予選成績の上位男子120名、女子40名が準決勝出場者として発表される。また今大会では、予選から決勝までのすべて得点が加算されることから、選手にとっては毎日が真剣勝負となる。早くも2位との差を4点にした柏木選手に明日からの競技で、他の選手は少しでも点数差を詰めて、心理的なプレッシャーをかけたいところだろう。明日からの成績しだいでは、混戦になることも考えられる。 |
| ゼッケン1番スタートのベテラン大盛宏幸(小回り・不整地中斜面フリー) |
ゼッケン1番でしたが、緊張するひまもありませんでした。前走が3人滑ったあとも、次の前走と間違われたりして、おかしかったです。滑り出す前に、上から見て5本ほどのラインがありました。下から見て、左のラインを滑りたかったのですが、コース端のフラッグが気になったので、1本内側のラインを滑ることにしました。滑り出してみると、途中から、ラインが2つぐらいに分かれていたので、ちょっと慌てました。昨日までの公式トレーニングでは一本のラインだったので。 この種目では、大回り系のスキーを選択しました。ベンド(反発力)がやわらかく、飛ばされないようにしました。 |
| 昨年の覇者柏木義之(小回り・不整地中斜面フリー) |
今日はコースインスペクションがなかったので、下からコース状況を見てから、スターに移動しました。高得点を出した北海道の我満さんの滑りを見て、自分の同じラインでいくことにしました。我満さんとは体格的にも似ているので、高い点数が期待できると思いました。今年からスキーのワールドカップのように、ゴールドゼッケンが採用されて楽しみながら滑っています。競技が始まる前まで、多少緊張していましたが、一本滑ったことで、それもなくなりいまはリラックスしています。これからは自分の滑りで挑みます。 この種目では、スーパーアックス9というカービングのスキーを使用しました。 |
| リベンジー粟野利信が柏木選手連覇を阻む |
小回り・不整地中斜面フリー柏木選手と同じように下から見て、左端のラインで攻めようと思っていましたけど、コーチの指示で反対側の右端ののコースのほうが僕の滑りの特徴が出せると言うことでしたので、そのとおりにしました。インスペクションなしのぶっつけ本番でしたが上手くいきました。 シーズンの疲れがたまっていたのですが昨日までの調整で、今日は万全の状態で出場することができました。これから徐々にコンディションを上げて最終戦でいい成績を残せるようにがんばりたいと思います。 この種目では、ダイナスター・アソート・スーペリュウール185センチを使いました。あえてカービングスキーではなく、ノーマルなスキーを選びました。縦に、溝の深いところに足をいれながら縦の弧を描いてきた滑りが上手く表現できたと思います。 大回り(総合斜面・フリー) 斜面状況は昨日の湿った雪と今日降った新しい雪が混ざってしまったので、かなり難しい状態でした。足場がなく、スキーに乗り込もうとすると、スキーがずれてしまう部分と、スキーが埋まってしまうためにスピードが出にくく、シャープなターン弧というのがなかなか描きにくい状況でした。さらに、圧を加えるタイミングがかなり難しかった。ターン全体に均等な圧を加え、急激な加重抜重の差を最小限にしなればならなかったので、全体的にはラインを大切にした滑りを心がけました。 |
| 渡辺一樹が見た今日の見所 |
初日は雪が降って、バーンがかたくなりきれなかったということで、いわゆるグラニュー糖とか砂場のようななかを滑っていくような大回りのコース状況でした。このコース状況は特にパワーのある人たちとか、若手選手、スピード系を得意とする選手たちの力をいっきに封じ込めることになってしまったのではないかと思われます。逆に微妙な力加減ができる、ベテラン系の選手に非常に有利に働いたのではないかと思います。現在のトップは柏木選手ですが、伊藤敦、粟野、竹鼻、といった中堅どころが非常に好成績をあげているのも、やはり豊富な滑走経験がそのような雪をうまくすべる技術をもっていたということじゃないでしょうか。 小回りの不整地・中斜面は、非常にコブが深い、溝が穴になっているようなコース状況です。下からみて、右側は非常に細かく不規則なコブ、真中が一番深く、それから一番左端が、わりとリズムがとりやすいコブですが、出だしのところに、ものすごい深い穴があるという、それぞれ長所短所のあるラインでした。柏木君は左側をうまく溝に合わせて282点、粟野君はまったく反対にラインをかなりスピードをあげて滑って282点、粟野君のすべりはスピード感、コブのおさえ方といい、非常にすばらしいものがあったと思います。 そのあと、中盤の順位についている人たちは、スキーを非常にていねいに回しこむ、溝の中でも弧を描いていくような、すべりをした人が非常に高いポイントを得ているようです。単純にスピードをあげていっきに降りている選手はおそらくポイントがでていない。つまり、雪面のコンタクトを取れない人たちは、ポイントがでていない。確実に雪面から板をはなさずにターンコントロールをしてくる人に非常に高い評価がでていたと思われます。 中斜面のコブとしては、非常に難易度が高い斜面、高い設定であったのではないでしょうか。 |