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Camping
目的別でザックを選ぶ! その決め手は容量にある
指導&モデル/飯塚英之(ICI石井スポーツ登山本店)
ICI石井スポーツ登山本店1Fを担当。「ザック選びなら、この男」と店長に言わしめた男。お客さんに合ったザッグ選びから、その解説、登山計画の具体的なアドバイスまで、お任せあれ。

 ザックを購入しようとした場合、専門店には数多くのものが並んでいることに驚くはずです。目的別の機能が必要となるアウトドアグッズだからこそ、各容量別のザックが存在します。ショップでザック選びに迷わないようにするには、以下のポイントを把握しておきましょう。

●テント泊か? 山小屋泊か?
●季節はいつ頃か?
●何日間の行程を計画しているのか?

 以上の3項目を明確にしていれば、必要とされるザックの容量が決定するはずです。また、ショップのスタッフからも確実なアドバイスが得られるに違いないのです。 こと、ザックに関しては初心者用、上級者用あるいは対応年齢といったことを考える必要はありません。問題は選んだザックが目的に合った容量であるか、でないかだけです具体的な容量の目安は表組み化したものを参照
 また、パッキングの際に注意したいのは、必要な荷物を全部収めたときのザックの余裕。1番に背負いやすい状態とは、ザックの八分目くらいに荷物が詰まっている状態とされています。したがって、収納容量にある程度余裕を持たせたパッキングが最適の使い方で、バランス良く背負えます。よく、ザックの名称に”50/60”とあるのは適用容量を示していますが、余裕を持たせることを考えましょう。アウトドアシーンにおいて「ベテラン」と呼ばれる人ほどパッキングに慣れているものです。

背負いやすさの決め手は、バックレングスの調整
 たとえ大きなザックでも、体格に合ったものならば長時間背負っての山行きも苦になりません。とくに、大型のザックとなるほど、身体に合わないと肩や腰へ必要以上の負担がかかり疲労の原因ともなります。
 少ない荷重負担で、効率よくザックを背負う決め手は、バックレングス(背面の長さ)の調節にあります。とくに大型のザックとなれば、大半がバックレングスの調整が可能となっています。また、個々に合ったバッグレングスの調整機構をもったザックを選ぶために、私たちのような専門店では専用のゲージを用意しているので、実際に計ってみるとよいでしょう。
 ストラップによる調整も、バックレングスの調節が合ってこそ機能するものです。ストラップは、肩の角度(なで肩、いかり肩)、胸の厚みといった体格の個人差に合わせるためのものである。最近の調整機構をもった大型ザックは、女性ユーザーも想定したショルダーの短いタイプもあって問題はありません。 しかし、それだけに実際に背負ってからの調整には注意しましょう。要点は以下のとおりです。

@背中から肩にかけて隙間ができないようにバックレングスの調整を行う。
Aザックを背負うときは必ず左右両方のストラップを持つこと。このとき、各部のストラップが適度に緩んだ状態から調節するとジャストフィットが得られる。
Cウェストベストは腰骨を覆う位置でしっかりと締める。
Dショルダーハーネスは肩と腰で荷重が3対7くらいになるように締めこむ。
Eトップストラップを引き、重心を身体に引き寄せる。引き寄せすぎると、肩が浮いてしまうので注意。
Fザックの位置を確かめながら、ザックが左右振られないようににスタビライジングストラップを締める。

 ザックの種類によってはフレームが入ったものであれば、パッキング時に背面の形状が変化しにくく背負いやすいのでビギナーにも最適だ。ザックの背負い心地は体格の差によって変わります。ジャストフィットという観点からみれば、背負うよりも“着る”という感覚でザックを扱えれば最適です。
 次にチェックしたいのは、ポケットやベルトの機能性、生地や縫製の耐久性です。その形状や使用される素材を確認しておきたい。カラーリング、デザインに関しては個人の好みがあるずですが、アウトドアシーンにおいて視認性の高いものを選ぶのが常識です。その意味からすれば、地味なカラーリングのザックはタウンユース用と考えてよいでしょう。

ICI石井スポーツ本店お奨めザッグ・ベスト5
グレゴリー・パリシェイド \33、600
大型ザックでは定評のあるグレゴリ-の83リットル容量タイプ。上下2気室、フロントポケット付き。一般には大型ザッグと呼ばれるが、グレゴリーを知る人にとってはミディアム・クラスとのこと。その堅牢な造り、容量からトラベルバッグ代わりに購入する人もいるようだ。「横にして、クルマのトランクに収めるという使い方をしているようです。目的地についてからの持ち運びは楽ですから」とか。ちなみに定価\48、000だが、ICI石井スポーツ登山本店でが30%OFFの特別価格を設定。
     パイネ・ランドー30/35 \12、250
日帰りハイキング〜山小屋1泊に対応した30〜35リットルの容量を持ったザックながら、上下2気室の構造をもっている。初めて買うザック入門用としてお奨めできるモデルである。とは言うものの、ディパックを鼻で笑う機能と堅牢さで”ホンモノのザック”とは何かを教えてくれる。また、テクノファインと呼ばれる採用によって、汗をかきやすく薄着となる春〜夏シーズンでも蒸れにくく、快適なザックのフィッティングが得られる。ICI石井スポーツ登山本店では、定価\17、500を\12、250としている。また、パイネ・ランドーは同デザインで容量の異なる40/45というモデルもある。左右にスキーホルダーがあり、山岳スキー用としても対応している。
カリマー・アルピ二ステS45+10 \27、000
現在、ストリート派に大人気の”カリマー”のザック。山の世界では昔から知るひとぞ知るブランドである。軽々しく”かりぃまぁー”と語尾上げ発音してほしくないものである。S45+10とは、45リットル容量に10リットルの余裕があるという意味。もっと背負える”キャリィ・モァ”をブランドネームの由来となっている。ファッション性ではなく、質実剛健を地でいくザックなのである。一時のブームで終わって欲しくはない――という声は多い。
ミネルバ・レショープロ45 \19、600
リーズナブルという点でお奨めしたいが、このミネルバ・レショープロ45。左のカリマーのライバルに相当するザッグなのだが、定価も\22、000と少々安い価格設定となっている。容量は40〜50リットルに対応、もちろん2気室構造で機能面も申し分ない。このクラスの容量をもったザックは、あらゆる山行きに対応しているので、マウンテン・エキップメントを揃えるにあたって、基本をなすものと呼んでいい。それだけに多くのメーカーが出揃っている。
パイネ・バフィン80 \26、800
効率の良いパッキングを考えて、センター部分がファスナーで全開する構造を持った大型ザック。80リットル容量で5泊以上の縦走に活用できる。より多くの荷物を携行するために生まれたザッグだけに背負いやすい。身体に合った調整と背負うときのコツを覚えれば、女性でも問題なく背負える。


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