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Camping
山岳用テントは日本独特の風土が進化させた。

 アウトドアで使用されるテントは、日本独自の気候風土が進化させたと言っていい。例えば、登山用テントで当たり前となっているオールシーズン用の軽量タイプも、20年近く前までは輸入品ばかりで性能も満足のいくものは無かった。当時、爆発的なアウトドア・ムーブメント発祥の地であるカルフォルニアの年間降雨量は500mm程度(日本の年間降雨量は5000mm)。そうした条件で開発されたテントは高温多湿ともなる日本の現状に適したものとは呼べなかったのである。
 10数年前、そうした状況に登場したのが、ゴアテックス素材を採用したシングルパネルのオールシーズンタイプのテントが国産で登場した。当時はテントのみならず、アウトドアウェアもこぞってゴアテックスを採用していった。また、ゴアテックス以外の通湿防水素材や中綿素材の登場もあって、国産ウェアは空前の新素材ブームが訪れた。現在のアウトドア用品の機能は備わって当たり前という考え方は、この頃に定着したと言っていいだろう。
 また、テントのフレームも航空機に使用される軽量かつ強固なジュラルミン素材がされ、折れにくく、しなやかでテント素材を切り裂き防止となることを実現した。以前は強風によってテント素材が切り裂かれる事もあったのである。
 アウトドアにおける「我が家」となるテントは収容人数、シーズンや場所に適したものを選ぶ。また、収納した際の大きさと重さもチェックしておきたい。さらに、実際の使い勝手としては設営は簡単かということ。天候の変化に対応すべく、素早く簡便に設営と撤収ができなくては意味が無い。テントは価格や耐用年数を考えると、簡単には買い換えがきかないので失敗しない選び方をしたい。


登山愛好者に人気のある、パイネ・ゴアライトテントは8.5mm70001超々ジュラルミンのフレームに、30dnナイロンストップゴアテックス(ゴアライト2000)を採用している。ソロから3〜4人用まで、各タイプがある。重量もソロで1315g、3〜4人用で1990gと携行に不便はない。専用のフライシート(別売り)と合わせて使えば、長期日程や多雨期での使用にも対応する。また、このドーム型テントは、登山のみならずツーリングや一般のキャンプでも人気がある。

モータリゼーションが普及促進となったロッジ型テント。

 一方、オートキャンプには欠かせないテントと言えばロッジ型テントである。日本における普及は高度成長期、自家用車での行楽が一般庶民のものとなりつつある1960年代になってからのこと。こちらの方は、乗用車への積み込みを前提としたもので、大型で居住性をより追及したものだ。設営場所も標高の低い平地を想定している。しかし、簡便な設営や強度、耐気候性という点で考え方は山岳用と同じと言ってよい。もちろん、山岳用のドーム型テントを持ち込むキャンパーも多い・
 ロッジ型テント、最大の特徴はテント内に椅子やテーブル等も持ち込み、一軒家を設営してしまうという点だろう。モーターキャンプ場によっては、電源の確保が可能な場所も多いので、極めて快適に過ごせるようになっている。
 かと言って、折りたたんでも重く、クルマへの積み降ろしや収納場所に困るようなものは敬遠されている。定番商品と思われるものでも、細かな改良でよりスペースを取らないタイプが増えてきている。
「クルマには問題なく積めるにだが、問題は使わないとき。家の中でも、空いたスペースに簡単に収納できなくては……」
 実際、お店で買い求める人のこうした意見は多い。テントを張った状態だけで購入を決めるのではなく、収納した状態を確認しておくことも忘れてはいけない。また、クルマの積載容量や乗員の事を考える事も大切だ。自分のクルマが普通のセダンなのか、ワゴンなのか、ワンボックス車なのか、という事も頭にいれておくことを忘れず。
 また、ロッジ型テントの購入を考えているのなら、折りたたみ式の椅子やテーブル、照明(ランタン)といった装具も考えた方が良いだろう。山岳用の場合はヘッドセット・ランプだけで事足りるが(それ以上の装備の携行は難しいという条件もあるが)、オートキャンプでの明かりの確保はテント購入と同じく考えておく必要がある。

キャンプにおけるロッジテントは3つのランタン使用が理想!


 一部のキャンプ場や施設を除けば、アウトドアシーンにおいて夜間の照明の確保は重要だ。しかし、ありったけのランタンを動員するというのは意味が無い。キャンプ地におけるライティングは、アウトドアを楽しむ意味でも考えたい。ガスランタン、ガソリンランタン、電池式ランタンと色々な種類があるが、使用する場所によって使い分ける事を考えたい。必要かつ充分な装備で、アウトドアを楽しむには、工夫と用具の知識で得られるものなのである。

その@ テント内での燃料式ランタンの使用は絶対不可
 火気厳禁となるテント内は、電池式ランタンを使用することが望ましい。化学繊維素材を使用するテントは、煙草の火でも穴が空く。機密性の高いテント内での一酸化中毒も注意したい。


そのA 大型ランタンは高い位置でテントの目印代わりに
 メインとなる大型のランタン(ガソリン、ガスで150W以上が好ましい)でテントサイト全体を照らす。タープのポールや専用ポールを使用して、地上から1.8〜2.0mの位置に置き、調理や食事時の明かりとして活用したい。

そのB 中型ランタンは使い勝手を優先して選ぼう
 手元が暗い場所での食事は楽しいものではない。テーブルランプとしては中型(ガス、、電池式であるかは不問)のものを用意したい。演出効果を求めてキャンドルの使用も良い。しかし、夜間の作業や行動用の照明として使用できる中型のランプは必要である。


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