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| 火種を制すればアウトドアフィールドを制す? たき火について考える。 |

たき火の跡を残さず、キャンプ地を荒らさないようにする穴掘り式。イギリスの木こりのスタイルと言われるが、ネイティブ・アメリカンのたき火の方法にも穴掘り式がある。もちろん、ゴミを埋めるなんてのは絶対に駄目だ。実際に行う場合にはキャンプ地の管理事務所などに確認を行うこと。 |
キャンプファイヤという言葉がある通り、キャンプにおけるたき火は大切なテーマである。しかし、以前紹介した都心のデイキャンプ場の大半、その他多くのキャンプ場における直火は禁止となっている例は多い。東京23区内でも地元消防署の許可を受けて直火が可能なデイキャンプ場の例もあるが、いずれにせよ、街中においては昔のように気軽にたき火はできないようだ。ある程度のスペースのある私有地であっても消防車がやってきた、という笑えない話もある。ちなみに、キャンプ場(市街地も同様である)における「たき火禁止」の理由は以下のようなものとのこと。
・火の粉や煙によって、他のキャンプ地利用者への迷惑をかける恐れがある。
・直火が原因となる事故や怪我の防止。
・直火による地表の状態が美観や景観を損ねる恐れがある。
・消化後の後始末に出るゴミの処理施設が不十分。
実際、たき火はやり方によっては、最も簡単にできる自然破壊(!)となる。その熱と煙で樹木を傷めたり、土中の生物に危害を及ぼす恐れもある。また、何でもかんでもゴミを燃やす事によってダイオキシンを発生させる恐れがある……と、たき火禁止となった理由には、あまりよろしくない前例もあるようだ。
しかし、秋が深まるにつれ「アウトドアフィールドで暖を取る」という趣向も楽しみとなる。アウトドアフィールドにおけ火種の確保は太古の昔から人間が行っていた「生きるための営み」であり、それだけにルールやマナーを厳守しながらも覚えておきたい事である。例え、降雨時であっても、効率良く確実に火を起こすことができてアウトドアーズマンとして1人前と呼べるのである。
たき火とは、料理をするコンロであり、暖をとるためのストーブであり、アウトドアフィールドでの団らんを演出するものだ。したがって、タバコを吸わない人でもアウトドアに出かける場合はライターやマッチといった火種は必須アイテムとなる。
1. 薪(たきぎ)の用意
キャンプ場によっては薪をあらかじめ販売している場所も多い。そういった場所では、むやみに薪をかき集めてはいけない(できない)場所であることが多い。仮に自前で薪集めが可能な場所でも管理事務所などの支持を仰ぐことが原則。
基本的に薪は植林から出る間伐材の中から、できるだけ乾燥したものを拾い集める。立木を折ったりするのは言語同断! 薪とは拾い集めるものである。たき火を計画しているのなら、薪をまとめるロープ程度は用意しておきたい。
あつめた薪は枝を切り落としたり、長さ(目安は40cm程度)を揃え、その太さごとに整理しておくと使いやすくなる。
2.火床、たき火台またはカマドの用意
たき火をする場所、あるいはカマドを設置する場所は、風向きが変化してもテントや周辺の草むらや立ち木に火が広がらない場所を選ぶのが鉄則(そのスペースが確保できない場所は禁止と考えた方がよい)。比較的広い場所なら、地面を掘り起こしてたき火床となる場所を作る(鎮火後は土で埋める)。一説にはイギリスの木こりが行った方法で、草地を丸ごと取り去って火床を作り、鎮火後はそのまま草地で被せるという方法がある。
また、直火禁止の場所の場合はたき火台やこん炉台を設置する。市販のたき火台やこん炉の代わりに一斗缶を使うというチープな手段もある。
3.たきつけ方について
市販の着火材やオイルを使用する方法もあるが、新聞紙や布テープをねじって使用する方法も便利だ。着火したら、一番細かい枝を上へ、一方向に並べてたっぷり置く。続いて細い枝、さらに太い枝へと段々と太い枝を重ねていって火力を高めていく。煙が出てきたら成功。煙が出ているということは、中に熱が溜まっていることなのだ。下手にあおいだりしないで、確実に火力を高めるていこう。完全に着火してしまえば、少々雨や風は問題とはならない。
そして、効率良く、必要かつ最小限の火力を薪によってコントロールしていく。これが巧くできれば「たき火の達人」と呼べるのである。
4.薪の選び方、たき火の利用の仕方
杉、松といった針葉樹を薪とした場合、樹皮に脂分が多く火力が強い。一方、ブナやナラといった広葉樹は、火付きが悪い反面、火持ちする。最初は針葉樹の薪で火力を高めて、広葉樹で火種を保つというやりかたでいこう。種類の違う薪を使って、複数のたき火を活用するという手段もあるが、相応のスペースが必要だ。(海外のアウトドア・テクニックで紹介されている例が多い)
たとえば、ひとつのたき火で調理の全てをまかうなうになら、最初に大きな炎(常葉樹や針葉樹など大きな炎の出る薪)で煮物類を済ませ、後半に火持ちがよく置き火のできる薪(闊葉樹と呼ばれるブナ、カシ、クリといった硬い木)で焼き物を済ますという手順がベストである。
また、キャンプ場で販売されている薪は湿気っている場合がある。その場合は割れ目を入れたり、小石を挟んでやると火がつきやすい。ある程度火力があげり、追加としてくべる場合はたき火周辺にならべて乾燥させておく手もある。
そして最後に後始末。キャンプ地やアウトドア・フィールドに残った、きたない「たき火の名残」はあまり見たくはない。灰やゴミの処理は言うに及ばず、土を慣らしたりしてきれいに片付けたいものである。スコップやホウキといった道具は用意しておきたい。
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