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Camping
日本のレクレーショナル・ビークル……RVとは?

1972年夏、朝霧高原で開催された日本オートキャンプ協会の『第1回オートキャンプ大会』の模様。


 週休2日制、長期休暇の実施により日本に一大レジャーブームの訪れがやってくる……と言われた高度経済成長時代。60年代、在日外国人や海外事情に詳しい向きが持ち込み、1969年に日本の企業が始めて生産計画を発表したアウトドアグッズがある。それがキャンピングカーであった。

 そして、1971年5月10日に当時の運輸省(現在の国土交通省)は『キャンピングトレーラーの製造・販売・登録・使用』を公式に認めた。ここに日本のオートキャンプの歴史がスタートしたという次第である。ここで始めて使われた言葉が RV (レクレーショナル・ビークル)である。これはセダン、クーペといった自動車のカテゴリーにある言葉で、自走式のモーターホーム、トラックキャンパー、テントトレーラー及びキャビントレーラーの総称である。現在、クロスカントリー4WDをRV と称する使い方もあるが、それらの正しい呼称はSUV(スポーツ・ユーテリティ・ビークル)であることを知っておきたい。

東急モーターホーム 全長5260mm×全幅1920mm×全高2700mm。乗車定員7名という、現在でも通用するスペックを持っている。
バンショップ・ミカミが開発した、現代のミニマムRV。もっと、こういったクルマを製作するメーカーが増えれば良いのだが……。
 当時のレジャー白書には、
「……クルマのトランクにテントや必要な生活用具を投げ込んで、気の向くままにさすらう……この段階で自動車は、またキャンピングカー(RV)とはいえないが、人間が自然への回帰を求める素直な気持ちを、クルマは十分に果たしてくれる。」
 とある。

 1970年代初頭のアウトドアブームとして、クルマ雑誌や新聞では大題的に RV が扱われ、各自動車メーカーはもちろん、家具メーカーや大手有名デパートが手がけたモーターホームも存在していた。中にはキャンピングトレーラーのボディが、そのまま小型ボートになるというものもあった。また、そうした世間の流れを察知して、オートキャンプ場の整備を推進して1972年暮れの総選挙で当選した議員もいたくらいなのである。ちなみに、同時期に RV としての解釈から誕生した乗り物にスノーモービルがある。また、軽自動車に4WDシステムを導入したのも、この頃である。

 実際、このムーブメントが、そのまま押し進めれていたら、現在の日本のオートキャンプ事情は北米並の社会資本設備が揃っていたに違いない。ところが、その直後に起きたオイルショックにより、モータリゼイションのこうした動きが頓挫してしまったのである。おそらく、現在使われている『間違った意味としてのRV』は、オイルショックの名残が消え、第1時期アウトドアブームに起きた事を知らない人間が使ったのだろう。


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