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この秋は、南部鉄器をアウトドアに持ち込んでみよう。

天火片手 \8,000(内径20×深さ8.5cm、外寸21×38.5×12.5cm、柄長さ14cm、質量4.5kg)
天火両手 \15,000(内径26×深さ13.5cm、外寸28×40.5×22cm、質量9.5kg)
鍋釣三脚 \25,000(サイズ幅10×高さ165cm、質量6kg)
 今から1200年程前、749年(天平21年)に陸奥守が奈良東大寺の大仏鋳造に際して、金アマルガム法でメッキを施すに必要な砂金900両を献上したことがあった。大伴家持は『天皇の御代栄えむと東なる みちのくの山の黄金花さく』と詠み、これが発端になり、陸奥の山々に金山の探鉱と開発ともに京から人が入り込んだ。発見した金山は130以上にも及だ。技術の進歩に伴って、金屋は野鍛冶、延鍛冶、鋳物師と分業化され産業化されていった。現在は南部藩領内(現在の岩手県)では釜石橋野の銑鉄、久慈地方の砂銑鉄、浄法寺の漆、北上川流域の粘土、川砂、北上・奥羽両山系の木炭が鋳造用材料として用いられた。

 材料に恵まれたこともあり、1633年(寛永10年)に南部藩主南部重直が居城を八戸から盛岡に移したとことによって、南部藩は全国から優秀な鋳物師、釜師を召抱えていく。八代藩主である南部利雄の代になると藩内産業振興に力を入れ、茶の湯も大いに奨励された。城中に鋳物場を設け、自らも茶の湯釜を製作したと伝えられている。この頃に、3代小泉仁左衛門が湯釜の寸法を縮めなど、次々と改良を加えて現在の鉄瓶の原形が誕生したと言われている。

 藩政制度が大きく変わった明治維新以降の鋳物師、釜師達は家内工業職人として新しい時代に対処しなければならなかったが、明治中期頃からの内国勧業博覧会や各地の供進会に南部鉄瓶が出品されていった。1908年(明治41年)には皇太子(後の大正天皇)が東北地方巡行の折、盛岡で鉄瓶の製作状況を御覧になったニュースが全国的に報道され、これによって南部鉄瓶の名が全国に広まったという次第である。また。松橋宗明が東京美術学校(現・東京芸術大学)で学び、大正に入てから旧藩主17代南部利淳の懇請により「南部鋳金研究所」を創設。南部の伝統ある技法にユニークなデザインやロウ型の新たな技法を加え、すぐれた工人を養成し、現在まで数多くの名工を輩出することになる。

 南部鉄瓶の形は伝統的な茶の湯釜の形をしたものが多い。しかし、その一方で湯釜の形にとらわれないデザインに魅力的なものも多い。そう、伝統に裏付けられ、美術的な価値が高い一方で機能性も申し分無い。そして、その技法を生かした南部鉄器がアウトドア・クッキング用として注目を集めつつある。鋳鉄製のアウトドア・クッキングギアと言えばダッジオーブンがお馴染みであるが、南部鉄器は歴史と品質という点で凌駕するものもあり、成り立ちを知るアウトドアーズマンからは『使い込む程に愛着の沸く、一生物の逸品』と評価する声も多い。

 画像を観て判るように、蓋がフライパンとして使えるため、煮物と炒め物が同時に作ることができる。本体も片手鍋になっていて、扱いやすさの点でも申し分が無い。鍋底は溝付きのフラット設計で、焚き火はもちろんのこと2バーナーにも対応する。しっかりと握れる両取っ手。肉厚の5mm底、側面は4mmの仕様。焚き火で強加熱しても、内部はソフトな熱伝導でふっくらジューシーに仕上がるという特長も見逃せない。重量級の蓋で加圧調理できるし、蓋は裏返して使用することができる。食欲の秋を迎えるキャンプシーズンに備えて、南部鉄器に注目してみてはいかがだろう? アルミやテフロン加工された調理器具とは一味も二味も違う、鉄器ならではの料理を楽しんで欲しい。ちなみに、南部鉄器の特長は以下の5点に集約される。

シーズニング(慣らし)の必要がない。
湿気の多い日本の気候・風土にあった作りとなっている。
日本の伝統工芸品としての美しさも魅力のひとつ。
精密な仕事による仕上げの確かさ・均一性。
家庭での調理も考えた設計となっている。

●問い合わせ エバニュー・アウトドア事業部 TEL03-3649-4611 ホームページ


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