予選通過最下位から、伊沢が大逆転勝利!
最終ラウンド
17番ホールまで、単独首位をキープしてきた藤田寛之は、伊沢利光とマンデーから最終日最終組に残った五十嵐雄二に追いつかれ、3名がともに11アンダーでフィニッシュ。最数ホールのプレーオフ1ホール目で、伊沢が見事な勝利をおさめた。3日目49位タイ、首位との差10ストロークを逆転する鮮烈な勝利だった。
初日は116位、2日目予選最下位の通過
「試合終了直後は、信じられない気持ちだった。なんせ、初日が116位だったからね。でも、今は優勝できてホッとしているよ」というのが、伊沢利光だ。マスターズ帰りの1勝目が期待されていたが、まさかこれだけの大逆転になるとは、本人も予測してはいなかったはずだ。
最終日最終組は、この伊沢利光、藤田寛之、そしてマンデーから勝ちあがった地元選手の五十嵐雄二。17番ホールまで、11アンダーで首位を維持してきた藤田寛之が、土壇場で二人に追いつかれる形となった。グリーン左サイドのエッジ際から、最初に距離のあるバーディーパットを打ったのは藤田寛之。沈めれば優勝というパットは、わずか数センチというところで失速し、カップ右に切れた。
伊沢は、最終ホールで、会心のティーショットを放ち、飛距離のアドバンテージを見せつける。セカンドショットは、ピンデッドにつけ、伊沢らしい果敢な攻めで、最後のチャンスを呼び寄せた。伊沢は、最終ホールで見事なバーディーを決めて、藤田に並ぶ。五十嵐も5m前後のバーディーパットを沈めて並んだ。
入れなきゃ負け
「最終ホールは、1ピンくらいありました。でもラインは易しかったし、ただそこに打つだけという感じでしたね。でも、入れなければ勝てないですから。今日も、ピンデッドにプレーしたけど、3日目よりはピンに行かなかった。まあ、昨日の8バーディーで、バーディーを使い果たしたんでしょう(笑い)」と伊沢は語っている。
最後まで緊張を保った伊沢
3名によるプレーオフでは、まず藤田がフェアウェーを右に大きく外し林の中。最終ホールで追いつかれて、すでに緊張の糸が切れた様子だった。伊沢はスプーンで打って、手堅くフェアウェーキープ。五十嵐はフェアウェー右サイドのセミラフ。
藤田は、林の中から、木と木の間、わずか50センチを抜けるショットを放ったものの、今度はグリーン手前の左サイドの草むらへ。五十嵐もグリーンを捕らえられず、右サイドにこぼした。藤田と五十嵐は4オンで万事休す。2打でグリーンを捕らえていた伊沢は、バーディーパットを外したものの、確実にパープレーで上がり優勝を決めた。6バーディー2ボギーという内容だった。
こんな勝ち方をしたかった
「今までにない展開ですよ。自分としてはこういう勝ち方をしたかった。ジャンボさんは、猛チャージで上位に食い込んで、最終日に一気に勝負をするような勝ち方をよくしていたので、僕もそんな勝ち方をやってみたかったんです。今週は98%の出来です。残りの2%は何かというと、初日に77も打ってしまったことですね。全米に向けては、コースセッティングも知らないし、やはり覚悟はしています」この勢いで、全米オープンでまた日本人を盛り上げる活躍をして欲しい。
久々の優勝のチャンスを逃した藤田は、「今日は、自分が3つスコアを伸ばして負けたら、仕方がないと思っていました。今日は2アンダーで負けたから、しょうがないですよ。プレーオフのティーショットでは、自分のスイングで自信のない部分が出てしまいましたね。でも、決勝ラウンドで崩れないでプレーできたので、それはよかったですね」と語っている。最終日は、2バーディーノーボギーという内容だった。
他、10アンダー単独4位に原田三夫、9アンダー単独5位に渡辺司。久々の優勝争いが期待されたジャンボは、最終日イーブンで通算6アンダー8位タイに終わっている。
|