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| 汗のかきかたにも、意味の有る無しがある? ハイキングで良い汗を! |
人はなぜ汗をかくのか? それを知っておけば夏は過ごしやすくなり、汗をかいてダイエットという発想もなくなるだろう。人の体の温度は37度くらいが一般的である。体温が異常な値になると身体は働かなくなり、最悪の場合は死んでしまう。風邪を引いて熱を出した経験者なら、たった1度の体温上昇でかなり調子が悪くなったはずだ。ほんの1〜2度の違いで身体は大きな影響を受けるものなのである。
身体の働きに最も関係のある温度は、市販の体温計で簡単に測れるような、わきの下や、口の中の温度ではなく、食道や直腸といった体の深部の温度といわれる。人体を構成すえる、たんぱく質や酵素は温度の影響を受けやすい性質がある。
例えば、卵のしろみにはたんぱく質がたくさん含まれていが、生卵をフライパンで熱するとどうなるか? 誰もが知っていることだが、白く硬くる。これは、たんぱく質が熱によって変わってしまったもので、どんなに冷やしても元の透明なしろみには戻らない。それだけでも、体温を適切な状態に保つことは生きるうえでとても重要なことということが理解できたはずだ。
長時間の歩行を伴うハイキングで体温が上がると身体は、最初には皮膚の血管を広げ、皮膚に熱を集め、その熱を空気に逃がすことで体の深部の温度を一定に保とうとする。これは、熱が温度の高いほうから低いほうへと移動する性質「伝導」を利用しているからだ。もちろん、この伝導だけでの体温調節は不可能である。夏場のハイキング(スポーツ全般)は体温が上がり、かつ太陽光の熱を浴びている。そこで、汗が重要な存在になるというわけだ。
水が蒸発するとき、水はその周りの熱を奪う性質がある。水は蒸発することによって周辺の熱を奪っていく……汗は皮膚の上で蒸発することで、熱を奪っていくのである。つまり、汗はただかけばいいというわけではない。
どんなにたくさんかいたとしても、それが地面に落ちてしまったり、蒸発できなかったりしたら……体の熱は奪われず、身体に最も重要な水分と汗の中に含まれていた塩分(ミネラルなど)である。すなわち、蒸発できない汗は、百害あって一利なしと断言できるのである。
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汗をかきやすい人 |
汗をかきにくい人 |
| 汗の量 |
量は少ないが
皮膚の表面にしっとりとかく |
量は多いが、
だらだらと流れるような汗 |
| 体温調節に必要な分だけをかくことができる人は、水分・ミネラルを無駄に失うことはない。逆に、だらだら流れ落ちるような汗のかきかたでは、蒸発しても体温には影響が少ない。 |
| 汗の成分 |
塩分が少ない |
塩分が多い |
| 普段汗をかいている人は、塩分の少ない汗をかいているといわれる。運動をしている人ほど、身体のの中のミネラルを無駄に失わないように、汗を出す前に塩分を再吸収できるように鍛えられるからといえる。 |
| 汗が出るまでの時間 |
速い |
塩分が多い |
| 汗をかくのになれている人は、汗をかく必要のある状況に速やかに応じることができる。 |
汗をかく目的は、汗が蒸発する際の気化熱を利用した体温調節である。その汗が皮膚の上で蒸発しなければ意味が無い。さらに、汗をかくことと、脂肪を減らす減量とはまったく関係の無いことである。したがって、サウナスーツなどで厚着をして、汗を大量にかくことを脂肪が減っているなどと勘違いしてはいけない。
では、ハイキングやアウトドア活動で”良い汗”をかくには、どうすれば良いのか? それのには、生活習慣によって汗を上手にかく能力がつくことを知っておこう。もちろん、暑さにも強くなる(身体が対処できる)。夏は、暑いとばかりにエアコンに頼ってばかりではいけない。暑いからおっくうにならず、日常的な運動量を増やすだけでも、立派なトレーニングとなるのである。そういった意味で、ハイキングは、良い汗をかく身体をものにするためにも絶好の機会なのである。
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