|
|
|
|
 |
| 1865年、イギリスのウィンパーによるマッターホルン初登頂によってハイキングの歴史がスタートした。 |
|
一般に”ハイキング(Hiking)”というと、低山への登山、高原や山野などでの跋渉や散策を意味する。日本でハイキングという言葉が定着したのは昭和初期、1930年頃というのが通説で、主に軽登山を意味するようになったという。
ちなみに、登山史からみるとハイキングの歴史は1865年の『アルプス黄金期』の終焉と共に始まったと言われる。1865年はヨーロッパ・アルプス最後の未踏峰であるマッターホルン(標高4478m)の登頂が成功された。
これによって、ヨーロッパ・アルプスでは側稜や岩壁からの登頂方法や冬季登山、ガイドを必要としないハイキング・コースの開発と、スポーツ登山やレジャーとしての山岳行きといったバリエーションが増えてきた、という次第だ。
もっとも、ヨーロッパでは18世紀頃から Hikng=Walking(徒歩旅行)として言葉が存在していた。その後、ウォーキング・レースが盛んとなって、それぞれが別儀となり、日常生活から離れての郊外散策〜軽登山といったアウトドア活動を総称して『ハイキング』と呼ぶようになったのである。
国土の多くが山岳地帯である日本の場合、軽登山そのものがハイキングと多くの人は考えるが、海岸線の散策や森林散策も立派なハイキングと呼べるのである。ちなみに、軽登山の定義とは……ピッケル、アイゼン、ザイルを用いず、積雪時の特別なテクニックを要しないことである。
また、ハイキングとウォーキングの中間的な位置として”ワンダーフォーゲル(Wandervogel=独語)”がある。その意味は、山野を渡り鳥のように徒歩旅行する……というもので、1910年にドイツのウォルク・マイネンという少年が始めた青少年が始めた旅行運動である。
しかし、これも山野の多い日本では登山の一部として解釈されてしまったようだ。本来は、同時期に英語圏で提唱された”グラウンド・ツーリズム(G.T.)と同じ意味である。
いずれにせよ、自然の中で生活をし語り合う、という目的はゆるがないものであり、アウトドアスポーツの意義は普遍であろう。ちなみに『何故、山に登るか? そこにあるからだ』という有名な件があるが、それは登山の意味を踏まえての台詞であることを知る人は少ない。
「登山とは山登り自体を目的とし、その中に限りない喜びを見出す行動である。登山が肉体と精神に与えるものを汲み取り、それぞれの生活を潤すところに登山の本質がある……。」
この登山の定義付けの”登山”を”アウトドアスポーツ”に当てはめると、如何だろうか?
|
|
|
|
|