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太陽光線による熱、紫外線……人体へのダメージは思いのほか高い。相応の準備、ケアをしてこそアウトドアは楽しめるのである。
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紫外線の注意が必要なのは、何も真夏に限ったことではない。ウインタースポーツではおなじみだし、春先からは街中でも紫外線が強くなってくる。一度日焼したら、元に戻るまでには、相当な時間がかかるし、日焼けの程度や年齢によっては、1年たっても跡が消えないこともある。実際、厚生省の指導でも『健康のために日光浴……』という項目はとっくに削除されているのである。紫外線は午前10時から午後2時までが強いとされるが、アウトドア活動のピークと合致する。
例えば7月下旬〜8月上旬、立っているときに頭頂や肩は太陽光線が直接当たるので最も高く、額がそれに次いでいる。紫外線は地表で反射されるため、太陽とは反対側で影になる背中でも、紫外線が当たっていることが分かります。したがって、海水浴などで海岸に寝そべっていると、身体全体に頭頂と同じだけ紫外線が当たることになる。また、都心の公園やビル街のアスファルトの上でも測定したところ、紫外線量は大磯海岸とほとんど変わりないというデータがある。それだけに夏山での帽子は絶対不可欠なアイテムとなる。
昨今の紫外線防止化粧品あるいはクリームには、SPFという数字が表示されている。これは、肌に赤く炎症を起こすUV(紫外線)Bを、どれくらい防ぐことができるかの目安になる指標だ。前述の、紫外線が強くなるピーク時には、SPFが30以上のタイプを塗りたい。ちょっとした外出程度なら、SPFも10程度の化粧品レベルで済むが、アウトドアではSPFが高くないと訳にたたない。通常、国内の海山では30程度が目安で、さらに高地や赤道に近い所に旅行するときなどは、さらに高いものを使う必要があるという専門家の指摘もある。
SPFの高い化粧品には紫外線の散乱剤として粉体(タルカムパウダーの類)が配合されている。一般に基準どおりの量を塗ると厚塗りな感じになる。ところが、多くの人は薄くのばしがちになり、効果が減少しているという。その値は、表示の値より20〜30%程度まで落ちるとも言われる。
一方、紫外線に対応したレンズを採用したオプチカル・アイテムも有効だ。眼球中の虹彩から紫外線が目にはいると白内障の原因となり、白く濁り視力が落ちる。レンズはクリアでもカラーレンズでもUV対応しているものなら、効果に差は出ない。また、眼鏡の側面や後ろから来た紫外線がレンズで反射して虹彩に入ることもあるので、ゴーグルタイプも極めて有効になる。
また、山歩きの場合。首すじがやられやすいですから、シャツの襟を立てたり、タオルなどで首すじを覆うようにしたい。シャツに襟があるのは、そうした機能があってのものであることを知る人は意外と少ない。余談だが、北アフリカの砂漠地帯に住む部族には『楽に死にたかったら、首筋を太陽に向けよ……』という、砂漠に迷った際の最終手段があるという。
もちろん、日焼け止めは顔だけでなく、腕や足など露出する部分にを充分と、頻繁に塗ることを奨めたい。格好は悪いが、白色が充分残っているくらいに厚塗りしないと書かれている効果 は発揮しないので注意したい。野外でずっと過ごすのなら、2時間〜3時間置き位 に重ね塗りするようにすべきである。
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