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| フランスでスキーと言えば、1番にシャモニ・モンブラン! |
自然の残した世界遺産は数多いが、ヨーロッパ・アルプスは古代ギリシャの時代から神の住む場所から考えられていた。ヨーロッパ文明発祥の地とされるギリシャから西、満ち欠けをする月が沈む場所となるアルプスは月の女神・アルテミス(正式な呼び名はアルテミス・アルペイア=白き女神・アルテミス)の住む場所と考えられていたのである。
神の頂きへ辿る信仰登山の始まりは、かの地も同様であった。ところが、1786年にヨーロッパ最高峰であるモンブラン(4,807m)が初登頂されたことで、事態は一変する。以前にも紹介したが(詳細はバックナンバーまで。)、アルパイン・リゾートの概念が広まり、アルプスの黄金時代が到来した、という具合である。
11カ所しか存在しないベスト・オブ・アルプスの一つ、シャモニ(Chamonix-Mont-Blanc)はフランスを代表するスキーエリアである。氷河によって削りられた谷間にあるシャモニーは人口10,000人ほどの街である。アクセスはスイス・ジュネーヴ空港から1時間(直通バス運行)という例もあるほど便が良い。位置もほぼヨーロッパの中心とあって、各国のスキーヤーが訪れるには格好の場所となっている。
さて、シャモニーでスキーというが”シャモニー・モンブラン”とは1つのスキー場の名称ではない。11の主要スキー場からなる、広大なスキーエリアの総称なのである。
ロニオン/グラン・モンテ
標高1230〜3300mに位置し、標高差2100mを誇る、シャモニー・モンブラン最大のスキー場。東のアージャンティエール氷河、北側のロニオン、西のパンダンの3エリアからなり、それぞれがリフトによって連結されている。
ブレバン
標高2525mの頂上からモンブランを臨みながら1095mまで滑走可能、かつ初級者〜上級者を問わずに楽しめる。シャモニーの街からロープウェイで行ける、もっとも近いスキー場でもある。隣接されるフレジェールともロープウェイによって連結されている。
フレジェール
シャモニーの街から2km離れたプラの街にあるスキー場。標高1050m〜2450mに位置する。メール・ド・グラス、グランドジョラス、ドリュ、エギュイベルト、シャルドネ針峰など、モンブランの眺望といった面からも注目したい。
ボーメン
シャモニーの谷奥、トゥール村のスキー場。ビギナー、初心者、スノーボードの練習に最適なスキー場。
サヴォア
街中にあるビギナー、家族連れ向きのスキー場。子供専用のスキー学校が開設され、子供専用リフトといった設備も充実している。
ぺルラン
ボーメン同様、ビギナー、スノーボードの練習に向いたスキー場。
ル・トゥール
谷の奥、標高2230m〜1480mに広がるオープンスロープの、初中級者向けスキー場。南斜面からモンブランを臨みながらの滑走は、ヨーロッパ・アルプスにおけるスキーの醍醐味を満喫できる。
ショザレ
ロニオン、グランモンテのロープウェイ乗り場に位置する、ファミリー向けのスキー場。
ボソン
シャモニーの街の3km西にある、ボソン氷河の麓にあるスキー場。ヨーロッパのスキー場には珍しいナイター設備、人工降雪機がある。
エギィードミディ
ヨーロッパでもっとも高い標高地点、3842mへと登るロープウェイを利用すると、素晴らしい眺望が楽しめる。ここから滑り降りる「ヴァレー・ブランシュ越え」はギネスブックにも認定される世界最長のロングコースである。滑走シーズンは、氷河のクレバスの凍る2月中旬頃からとなっている。ヨーロッパのスキーヤーは、氷河スキー解禁を指折り数えて待つのである。
もちろん、ここは完全なオフピステとなるので、ガイドを伴って丸1日かけて滑りきるコースである。その標高差は実に2812m(3842m〜1030m)で、途中の山小屋でランチ、あるいはお弁当持参で行く場所である。
| 好みに合ったスキーライフを計画。シャモニーに一度行ったら、スキー観はひっくり返る? |
以上の各スキー場(一部制限あり)は『シャムスキー』と呼ばれるスキーパスを使って楽しめる。その区分けは16〜59歳がシャムスキー、4〜11歳がシャムキッド、12〜15歳がシャムジュニア、60歳以上をシャムシニア、と年齢別料金が設定されている。有効期間は1日〜13日まであり、4日券以上には顔写真付きとなる。
さらに、大人2人+キッドまたはジュニア2人、大人1人+キッドまたはジュニア1人、あるいはビギナーや長期券購入など、様々な割引特典が設定されている。大人だろうが、子供だろうが、初心者だろうが、長期滞在だろうが、同一料金設定しかない、どこかの国は違うのが嬉しい。また、カルトネイジュと呼ばれるスキー保険も1日分単位でかけることができるのである。
ちなみに、2000〜2001シーズンのシャムスキー6日券は999フラン(約19,360円)。滞在日数、家族構成、スキーレベルにあったパスを購入して、思いっきりスキーを楽しんで欲しい。
また、この『シャムスキー』と各宿泊をセットにしたパックもある。しかも、ありがちな決まった宿、決まった食事とのセットではなく、宿のランク(民宿や観光客用レジデンスといった組み合わせも可)は自由に選べるシステムも組まれている。さらに、スキー保険やレンタルスキーとの組み合わせも自在だ。予約センターは英語のみの受け付けだが、メールによる問い合わせも可能だ。
前述の氷河スキー解禁となる2月中旬以降を目指して、シャモニー・モンブラン行きの計画はいかが? スキー観が一新されること請け合いである。
●シャモニーに関する問い合わせ先 フランススキーネット フランス政府観光局
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