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数分おきに間欠泉が噴き上げ、勢いが増すと湯壷の底から約3mもの高さまで達する炭酸ガスを含んだ温泉……。人工的に造った入浴施設ではない。噴きあがる湯の中には泡が混じっているのが見てわかるほどという温泉がある。
まさに、それは噴水と形容できる。湯船の真ん中にあるパイプから約10分周期くらいで、湯が吹き上げるという、この温泉は山形県西置賜郡飯豊町大字広河原にある「湯ノ沢源泉・広河原温泉」である。
その湯の勢いは強くなったり、弱くなったりと繰り返し、その高さは2〜3mほどという。自然の成り行きのため、間欠泉の勢い、量は違ってくるのが常のようである。吹き上げるお湯は空気を沢山含んでいいるため、甘味、塩味、酸味を渾然と感じるのである。そしてお湯が吹くと、湯船全体が、波うつという風情は、数多くの温泉が存在する我が国でも珍しい光景であろう。
現在、この温泉は山形県飯豊町が管理している。『我が町の秘湯といえばここ』ということで、最近までは間欠泉しかない、何もない場所だった。しかし、一昨年の夏に木造2建ての脱衣所・休憩所も造られた。ちなみに、同町内最古の温泉でもある。
もっとも、大々的な観光客誘致というよりも、この間欠泉保護のために飯豊町が整備したと考えた方がよいだろう。周辺には、立ち入り禁止の保護された湯の花堆積所もある。それだけに、利用者も”珍しい間欠泉は、来たときよりもきれいにして帰ろう!”という意識を持っているようだ。
もっとも、その場所は白川ダムに流れ込む広河原川沿いの林道を7.5kmほど登って行くというものだ。途中には、山ノ神神社での東沢と西沢に分かれ分岐(東沢をたどる)には案内板があるが、道路事情は秘境ムードもただよう。
欄干のない細い橋、道の上を流れる沢、すれ違いのできない弱い路肩など林道走行を慣れた人向きかもしれない。分岐点から7.4Kmほどで温泉手前250mの地点で車両進入禁止になるので、駐車スペースからの徒歩となる。
また、9月下旬ともなれば、お湯はぬるく感じるので、入浴可能期間は意外と短い。同様に、6月中旬くらいでも雪が残っていることもあるとのこと。”幻の温泉”と呼ばれる所以は、そこらへんにあるのかもしれない。
ときには、休憩所の2階建の建物を越すような間欠泉も吹き上げる湯ノ沢源泉・広河原温泉。温泉好きなら1度はいってみたい場所のひとつであることに異存はないだろう。
| 湯ノ沢源泉・広河原温泉データ |
| 場 所 |
山形県西置賜郡飯豊町大字広河原 |
| 泉 質 |
含塩化土類重曹泉(ナトリウム.カルシウム−炭酸水素塩・塩化物泉) |
| 効 能 |
切り傷、火傷、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化器病、慢性婦人病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進など |
| 源泉温度 |
摂氏35度 |
| 入浴料 |
無 料(脱衣所、無料休憩所あり) |
| 営業時間 |
24時間無休 |
| 問い合わせ |
飯豊町役場商工観光課 0238-72-2111(代表) 飯豊町ホームページ |
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