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日本は世界一の温泉国とも言われるが、炭酸温泉については数が余りにも少なく、その泉温も低いため、熱い温泉を好む日本人には適さないからと言われる。
もっとも、日本人の熱い湯好きは明治の初めに、ドイツ人医師・ベルツ博士が提唱した”時間浴”が一般に広まったから……という説もあるのだが。
炭酸泉の効果は、多くの医科大などの研究機関で論文にまとめられている。(下記の表は、それらを要約したものだ)。現在、温泉医療関係者にとって、炭酸温泉は調べ尽くされた他の温泉よりも、研究の対象として興味深いものとなっていて注目を集めている。
| 炭酸温泉の入浴効果 |
| ガスが皮下組織に侵入し、抹梢血管を拡張。 |
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高血圧患者の血圧を降下。
心臓病患者の心臓の負担を軽減。 |
| 血管が拡張したことによって、皮下血流量が増加。 |
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血液不良の改善、冷え性緩和、保温効果 |
| 筋肉に蓄積した疲労物質(乳酸)を排出。 |
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肩こり・腰痛・筋肉痛・疲労回復 |
| 血行促進により皮膚創傷が改善。 |
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褥創・痔疾・火傷等の回復 |
| 炭酸ガスの経皮吸収の結果、血液の酸素分圧は逆に上昇する。 |
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体内への血中酸素富化処置等 |
炭酸泉は高温だとガスが抜けやすく、効果を失ってしまう。また、効果のある低温の温泉では楽しみながら入浴とはいかないようだ。
そのため、ヨーロッパでは炭酸温泉の入浴は19世紀半ばからの病気療養専門として活用されていた。即ち、初めから炭酸温泉は『薬』という扱いであり、その活用の歴史も浅かったのである。
炭酸温泉に入浴すると体内に天然の炭酸ガスが吸収されることによって、全身の血管を拡張され、血液の流れをスムーズにするという効果が認められている。この作用は、温泉の温度と炭酸ガス濃度に比例すると言われている。
同時に、炭酸温泉は人体のphに近い弱酸性であるので素肌に優しく、アストリンゼン効果による高い美容効果をもたらすことでも知られている。
炭酸温泉の涌く土壌は比較的ミネラルが豊富で、飲用による効果も高い。”温泉を飲む”という療法を1番に行ったのは、チェコのカルロリビバリー(泉質は大分県直入温泉が似ている)でのことと言われるが、飲用によって胃腸や肝臓、膵臓の働きを活発にする効果がある。
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| 国内最大の炭酸泉施設、と言われる、直入町温泉療養文化館「御前湯」。 |
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”The Imperial bath sanatorium” (帝国入浴療養所)はチェコ・カルロリビバリーのシンボルと呼べる建物である。この地を手本とする温泉地は世界中にある。
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ヨーロッパ、とくにドイツでは炭酸温泉が国土全域にわたって湧き出していて、その多くが飲用、レジャーや治療に炭酸温泉を利用されている。他の国でも、炭酸温泉を浴用や飲用に利用することはポピュラーであるる。しかし、残念ながら日本では全国に数カ所しか炭酸温泉源が沸いていない。”温泉好き”と称しても、炭酸泉の知識、入浴経験者は少ないのではないだろうか?
しかし、山形の泡の湯温泉のように、全国効く温泉100選にランクインされ、飲用としても効果が高い温泉であることが立証されている。古くから飲用されていた有馬温泉の場合は、我が国では珍しい天然の炭酸水として人気を集めていた(砂糖を加えた、天然の清涼飲料水の元祖といった感じである)。
また、国内最大の炭酸温泉は、大分県の直入町温泉療養文化会館「御前湯」と言われる。現在は、元々3ヵ所にあった入浴施設を町営の1つの建物にし、町のシンボルとしたもので、その飲泉場も前述のチェコのカルロビバリーに倣った施設を建設しているとのこと。
また、距離的には、首都圏に1番近い稲子稲子湯は北八ヶ岳の山腹、標高1450mの一軒宿である。ここは明治12年創業の湯治場で、日本最高地点に涌く本沢温泉へと向かう途中にある秘湯として知られている。
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