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日本の温泉の原点とは? 三大古湯って何?



温泉好きにとって、1度は訪れたい『道後温泉本館』は重要文化財であり、文学作品の舞台ともなったことでも有名だ。
 古来、温泉が自然に湧き出た場所は神聖な場所とされていた。現代の文明社会からみれば普通なのだが、湯を沸かすこと自体が相応の労力が必要であり、それはありがたい存在だった。実際、古代ギリシャやローマの遺跡に限らず、温泉を利用した浴場跡が多く残された遺跡は多い。中には、温泉成分の効果によって病気が治ったりすることから”聖地”と称された場所もある。

 一方、日本での温泉に関する記述も『古事記』や『日本書紀』に始まり、各地の『風土記』などに多くの記述が残されている。それこそ、時の権力者や著名人によって発見されたという例は、その信憑性を抜きにすれば極めて多い。しかしながら、利用されていた記録、あるいは認知度などによって、専門家による研究によって、以下の3つの温泉が”日本三古湯”とされている。

白浜温泉「牟婁の湯」
 日本書紀や万葉集にも記載があり、古くから利用されていた温泉が和歌山県の白浜温泉である。記録によると、斉明、天智、持統、文武の各天皇、多くの宮廷貴族が浴したと伝えられる『牟婁の湯』は、現在も公衆入浴施設として健在である。本来は、冬の京都、奈良といった都から避寒の地として南紀の地は知られていた。この温泉は、そういった意味で格好の存在であった。厳密に言えば「牟婁の湯」は行幸湯と2種類の源泉からなっている。
牟婁の湯 データ
場 所 和歌山西牟婁郡白浜町868 TEL0739-43-0686
泉 質 牟婁の湯:ナトリウム塩化物泉(源泉温度75℃)
行幸湯:ナトリウム塩化物炭酸水素塩泉(源泉温度83℃)
効 能 牟婁の湯:切り傷、火傷、慢性皮膚病、慢性婦人病
行幸湯:リュウマチ性疾患、運動器障害、更年期障害、婦人病
営業時間 7:00〜23:00、毎週木曜日は12:00〜23:00(年中無休) 0739-43-0686
料 金 大人:300円 中人: 130円 子供: 70円
交 通 阪和自動車道・御坊ICより国道42号白浜j方面。または白浜駅よりバス15分。

道後温泉 「伊予の湯」
 古代、伊予の温泉・熟田津の温泉と呼ばれ、推定で3000年ほど前から利用されていたとされるのが道後温泉 の「伊予の湯」である。伝説によれば、怪我を負った白鷺が岩間から噴出する温泉に足を浸して元気に飛び去ったというもので、その岩は現在も保管されているとのこと。歴史的に知られるようになったのは、法興6(596)年に聖徳太子が感銘を受けて碑文を作り称えたことに始まる。

 「源氏物語」にも歌われ、日本文学と密接な関係にある温泉である。「伊予の湯桁」とは、当時の都では”数の多いこと”の例えとして使われている。正応元年(1288)には河野通有の依頼によって一遍上人は温泉の湯釜の宝珠に「南無阿弥陀仏」の六字の名号を書いたといわれている。この湯釜は現存しいる。

 また、明治期以前まで日本の浴場は混浴が大半であったが、道後温泉は寛永12年の松平定行による施設充実に伴って士族・僧侶用、婦人用、庶民男子用と別浴システムを導入している。その後、小林一茶〜夏目漱石と、道後温泉に魅せられた著名人は多く、小説『坊ちゃん』にも登場する道後温泉本館(重要文化財)は有名だ。

道後温泉本館 データ
場 所 松山市道後湯之町5-6  TELTEL921―5141(道後温泉事業課)
泉 質 アルカリ性単純泉
効 能 リウマチ、神経痛など
営業時間 6:00〜23:00(年中無休)
料 金
大 人 子 供 営業時間 入浴時間
霊の湯 3階個室 \1,240 \620 6:00〜22:00(札止20:40) 1時間20分以内
2階一般席 \980 ¥490 6:00〜22:00(札止21:00) 1時間以内
神の湯 2   階 \620 ¥310 6:00〜22:00(札止21:00) 1時間以内
階  下 ¥300 ¥120 6:00〜23:00(札止22:00) 1時間以内
又新殿観覧料 ¥210 ¥100 6:00〜21:00 案内時間内
椿  の  湯 \300 ¥120 7:00〜23:00(札止22:30)
*本館改修の為、開始時間は
6:30〜に変更
1時間以内
交 通 JR松山駅〜道後駅。または松山自動車道利用。道後温泉駐車場オープン。

有馬温泉 「有間の湯」
 古代日本から奈良時代にかけ、現在の兵庫県『有馬温泉』の存在は人々に知られている。鎌倉時代には仁西上人が一二坊の宿を開き、温泉宿としての発達していったようである。しかし残念ながら、その時代までの有馬温泉は河川の氾濫や地震によって一気に荒廃してしまっているのだ。

 有馬温泉の泉源の保護、再興をしたのが豊臣秀吉だ。現在の有馬温泉の規範は安土桃山時代に整備され、その後、江戸時代に入浴の仕方のシステムも整備されて発展していく。また、元々は有馬温泉の源泉温度は40℃程度であったのだが、明治32年の六甲山鳴動によって温度は54℃まで上がり、湧出量も倍に増えたという次第。もっとも、大正13年の水害で関連施設の大破し、昭和13年の阪神水害でラジウム温泉の消失と、実は御難続きの老舗温泉なのである。


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