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日帰り、宿泊を問わず、温泉入浴は、その効果を十二分に活用したい。温泉入浴は身体を洗い、気分転換のためだけではない。100の温泉があれば、100の効能があるとも言われ、正しい入浴方法でなければ逆に身体に余計な負担をかける場合だってある。ここに紹介する、入浴方法はマナー的な事も含まれた”温泉入浴の鉄則”とも呼べることなのである。
■念入りな『かけ湯』は入浴の準備運動だ。
実際、かけ湯をせずに冷たい身体をいきなり熱いお湯の中に入れると、一気に血圧が急上昇して危険なことになる。『かけ湯』はつま先から腿、そして腹部へ、指先から腕、そして胸へという具合に、体の末端から上のほうへ順にお湯をかけていき、徐々に体をお湯の温度に慣らしていく。
この入浴前のかけ湯で大切なのは、最後に頭にも十分お湯をかけることで。頭から10〜20杯のお湯をかぶっておくと入浴時の”温熱刺激への準備運動”となる。それによって、湯船から上がるときの立ちくらみの防止になる。とくにに冬場や温度の高い温泉では、意識的にかぶり湯を行うことが大切になる。
熱湯浴とも称される、草津温泉の『時間浴』も、かけ湯を行うから効果的なのである。
■始めは、負担の少ない半身浴から。
かけ湯を終えたら静かに湯舟に入りる。熱い湯に一気に体を沈める入浴方法はNG。まずは、身体の半分(腰上)の高さまでの入浴、半身浴は身体への負担も少ない。
湯舟の中では全身に水圧がかか、その圧力で血管(皮膚表面の静脈)や血液を多く含んでいる肝臓、脾臓、筋肉などが圧迫されて一気に血液が心臓に戻る。しかも、入浴によって横隔膜が押し上げられ肺の容量が少なくなるので、呼吸数も増加すう。これは、健康な人には心地よい刺激だが、心臓や肺に病気のある場合は心肺に過大な負担がかかってしまう。疲労感のある人も同様である。
また、水深を浅くしての「寝湯」と呼ばれる入浴法も、心肺機能にかかる負担が少ない入浴法でリラクゼーション効果も高い。
■小刻みな入浴は1日3回まで。
子供の頃に「100数えるまでは上がってはダメ」などと言われた方も多いのでは? そのためか、長湯信仰の強い日本人(せっかちな烏の行水という表現もあるが……)だが、額に汗が吹き出たり、動悸が激しくなるまでの長湯は禁物。逆にぬるい湯での半身浴や寝湯であれば長くつかっていても構わないが、熱い湯での長湯は身体への負担は増大する。
同様に”せっかく温泉に来たから”といって度を越した回数の入浴も温泉効果を台無しにする。目安は1日に3回の入浴である。
■温泉で湯上りのシャワーは浴びずに休息する。
和式入浴の場合、水道水のお湯を『あがり湯』として使う習慣がある。そのため、温泉でも最後にシャワーを浴びてしまう人は多い。しかし、肌についた温泉の薬効成分の効果はは3時間程度の持続力があると言われる。肌の弱い人や強酸性泉のような刺激の強い温泉以外では、シャワーで洗い流さないほうが効果的に温泉が活用できるのだ。
湯上りの注意点は”湯冷めをしない”こと。冷房や扇風機は身体を冷やしすぎるので、自然の風で涼みたい。例え、その場での気分は爽快でも、身体は想像以上に疲れている。一般的に人間の血圧が安定するまでには2〜3時間かかと言われるが、最低でも30分程度は横になったりして休憩をとりたい。同時に、水分補給も十二分に行う事が大切。
*参考 「温泉療養アドバイスセンター」HP
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