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| かっては山男の愛した秘湯は、日本に数少ない炭酸泉。 |
北八ヶ岳を登山した方なら一度は利用したことがあるのが稲子湯温泉ではないだろうか? 以前は松原湖から徒歩でしか行けなかった場所であったが、現在は小海線松原湖駅から町営バスで宿前まで行ける。北八ヶ岳・天狗岳の北東山腹にある温泉である。この稲子温泉は、檜の壁と自然の岩で造った男湯と女湯との境、薄暗い浴室内と、いかにも山小屋の温泉といった風情で知られる。源泉は男湯口から湧出し、それを飲泉するとまさしく炭酸水。炭酸泉はとくに胃腸病に効くため、湯治に向いているとされる。それは欧米でも同様で、珍重されている。
ヨーロッパにおける炭酸温泉の入浴は、19世紀半ば頃からの病気療養専門として活用されていた。即ち、初めから炭酸温泉は『薬』という扱いである。その活用の歴史も浅かった。一方、日本は世界一の温泉国とも言われるが、泉温が低く、熱い温泉を好む日本人には適さないとも言わていた。しかし、それは数が余りにも少ないことから言われたことなのかもしれない。炭酸泉は高温だとガスが抜けやすく、効果を失ってしまうため沸かし湯に不向なのは確かで、循環させて利用することも難しい。
炭酸温泉に入浴すると体内に天然の炭酸ガスが吸収されることによって、全身の血管を拡張され、血液の流れをスムーズにするという効果が認められている。この作用は、温泉の温度と炭酸ガス濃度に比例すると言われている。同時に、炭酸温泉は人体のphに近い弱酸性であるので素肌に優しく、アストリンゼン効果による高い美容効果をもたらすことでも知られている。最近ではアトピーに効果的ということでも注目されている。
日本国内で有名な炭酸泉の温泉は、泡の湯温泉(山形)、有馬温泉(兵庫)、船小屋温泉(福岡)、直入温泉(大分)、妙見温泉(鹿児島)がある。そして、首都圏から最も近いのが、この稲子湯温泉である。前述にもあるように、かつては秘境の温泉、日本国内でも数少ない炭酸泉は温泉好きならずとも体験してみたい。
| 稲子湯データ |
| 場 所 |
長野県南佐久郡小海町稲子1343 稲子湯旅館 TEL0267-93-2262 |
| 風 呂 |
男女別内湯各1 |
| 泉 質 |
単純二酸化炭素(硫黄冷鉱泉:7.5度・ph4.9・湧出44l/分) |
| 効 能 |
浴用/神経痛・筋肉痛・リューマチ 飲用/胃腸病 |
| 営業時間 |
入浴のみ AM9〜PM4(入浴料 \600) |
| 交 通 |
中央道須玉ICより48km。上信越道佐久ICより33km。いずれも佐久甲州街道・国道141号線〜松原湖交差点〜県道3km。または、JR小海線松原湖小海駅より稲子湯行きバス40分終点下車。 |
●問い合わせ 小海町ホームページ
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