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| 温泉ブームへの警鐘をもたらした事件を忘れてはいけない。 |
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このように、自然に湧き出た野天風呂、露天風呂こそ真の温泉? 基本的に沸かし湯とする温泉は衛生管理面をチェックしたい。
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2002年7月、宮崎県の温泉入浴施設において、98人のレジオネラ症感感染者(疑いを含む)が出て、うち2名死亡という事件が起きた。調査によれば、循環式浴槽の管理がしっかりと行われていなわれず『浴槽水からレジオネラ菌が多数検出されたとすれば、それが感染源になった可能性は高い』という結論が出た。レジオネラ菌を肺に吸引することによって発症する肺炎(レジオネラ症)はジャグジーや打たせ湯などのように霧状になった水の中に菌が含まれて起こる。この事故では、基準値の15万倍まで菌が増殖していたことが判明する一方、消毒用の塩素が全く検出されなかったという。
この年末〜年始の間だけでも、多くの人が温泉を利用する。レジオネラ属菌自体は自然界の土壌や淡水中に存在する自由生活菌で、停滞または閉鎖腔内で循環している人工環境水に入ると自然界よりも菌数が多くなることが確認される。経気道感染や創傷感染により感染すると、肺炎を発症することもあり、重症の場合は死に至る場合もある。人から人へ感染するものではなく、共通の感染源から複数の人が感染し、発症するという特徴があり、感染した人がすべて発病するとは限らない。しかし、それだけに気になる人も多いのではないだろうか?
以前にも紹介したが、数多くある温泉で、昔ながらに源泉から湧いた湯を引きの掛流すというタイプの温泉は問題無い。ところが、湧出量(地下からポンプなどで汲み上げる例もある)が限られる、あるいは沸かし湯ともなれば循環式となる。常に、湯船に湯がなみなみとあるものの、湯は溢れてこない……そんな典型的な循環式の浴槽の場合はチェックしておきたい。
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循環ろ過装置を利用していない温泉でも大丈夫? |
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循環ろ過装置を利用していても、安全に管理している場合には、レジオネラ症を発症することはない。しかし、アルカリ性の強い温泉の場合には塩素消毒が効かない場合がある。その場合は逆に循環ろ過装置が使われていないが、安全な温泉と呼べる。 |
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エアロゾル発生装置が設置されていない方が良い? |
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最近ではジャグジー、打たせ湯あるいは気泡発生装など、のエアロゾルを発生する装置が浴槽に付いている温泉が多い。浴槽水にレジオネラ属菌が発生した場合、肺にレジオネラ属菌を吸い込み、レジオネラ症を発症する可能性が高く危険。とくに、循環ろ過装置を利用している浴槽にこれらの施設がある場合は危険とされている。入浴施設の利用の際には衛生管理面をチェックしておきたい。
そういった意味で、露天風呂や野天風呂のように外気に触れる温泉施設の方が安心と呼べる。 |
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貯湯槽の湯温は摂氏60度以上であること。 |
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現在の温泉法では、水温が摂氏25度以上あればよいので、温泉の貯湯槽の温度は必ずしも60℃以上ある訳ではない。レジオネラ属菌は60℃以下の水温で繁殖する。また、循環ろ過装置を使用していなくても、エアロゾル発生装置が付属していればレジオネラ症を発症する可能性がる。また、エアロゾル発生装置が付属していなくても、寝込んでしまったりして、肺に浴槽水が入りレジオネラ症を発症した事例がある。 |
したがって、レジオネラ菌の発生しない安全な温泉とは、源泉の温度が60℃以上あり、浴槽に60℃以上の高い温度のまま給湯しており、循環ろ過装置とエアロゾル発生装置を設置していない浴槽ということになる。しかし、こうした項目のチェックをする温泉好きの人は少なく、管理する方の意識も低いと指摘する専門家もいる。日本人の温泉好きはつとに知られているが、昔ながらの温泉法を改定して何がなんでも温泉にする、というやり方のしわ寄せが来たのかもしれない?
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