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懐かしき昭和の温泉を彷彿させる綱島温泉。

昭和初期の頃の綱島温泉街。現在の綱島はこの温泉街から発展していったのである。


 首都圏在住の方にとって、綱島温泉は極めて身近な存在である。その始まりは1914(大正)3年、鶴見川の堤防が築かれることとなったため家を移転した加藤順造氏が井戸を掘ったところ飲用に適さない赤水が出てきた……仕方無いので、その水を風呂用に使用していたことに始まる。

 ところが、そのうちに持病のリウマチが完治したため、内務省に勤めていた親戚の紹介で分析を依頼することになる。そして、内務省温泉研究所の石原博士によって『ラジュウム沃土エマナチオンの含有量が日本で3番目に多い』ということが発表された。

 昔から、この周辺では地下70m程度掘ると赤水と呼ばれたラジウム鉱泉が湧出することがあり、自噴しているところもあって田畑の灌漑用として利用されていた例もあった。綱島温泉(ラジウム温泉)の源泉は16度〜20度の冷鉱泉に属し、色は茶褐色のナトリウム−炭酸水素塩泉である。一般的に東京から川崎、横浜辺りで湧出するところの『黒湯』である。

 そして大正15年、東京横浜電鉄神奈川線(現在の東急東横線)の開通と綱島駅の誕生を契機に温泉旅館が開かれたという次第。当時の、東京横浜電鉄も現在の東京園(昭和21年創業)の場所に浴場を設けて”往復切符の購入者には無料で利用できる”というサービスを行っていたのである(当時の駅名は綱島温泉。現在の名称は昭和19年以降)。また、内務省温泉研究所の分析とあって戦前〜戦中は軍宿舎や軍需工場の保養所もあって賑わいを見せていた。現在の綱島や樽町の街に旅館や料亭が多いのは”横浜の箱根”と称された頃の名残である。当時は80軒を越す温泉宿があったという。今に残る東京園は、当時の面影を残す建物である。

 ラジウム温泉とは『ラドン元素とトロン元素を一定量以上含む温泉』と定義されている。ラドンとは無色、無臭の気体で、井戸水や湖水などにも存在している。あらゆる物質の中でも特にイオン化作用(生体活性作用)が強く、しかも水に溶ける安定した気体がラドン(Rn)だ。ラドンは呼吸によって肺から直接血液中に、皮膚を通して体内に吸収されることでイオン化作用を起こし、血液や細胞に働いて新陳代謝を促進させる。結果血行を促進し、中性脂肪やコレステロ−ル、窒素化合物などを体外へ排出する効果が期待できる。また、トリウム元素が放出する『トロン』は、地球上で最もイオン化作用が強く物理学療法に活用されている。トロンの作用を受けた湯水は大量のミネラルを含み、活性作用により血液の循環が促進される。ラジウム温泉の効能は、ラドンとトロンの相乗効果によって身体を内外から効果的にケアする温泉という事になる。

綱島温泉東京園 データ
所在地 神奈川県横浜市港北区綱島東1-8-11 TEL0 045-531-0003
営業時間 AM10〜PM8:45(入浴休憩、休憩室はPM5まで)。年中無休.。
料 金 \800(入浴休憩。1時間以内またはPM4以降は¥390)
*入浴料の払い戻しあり。大小広間の貸切あり(AM10〜PM5。要予約)。食事類の持込可。
源 泉 摂氏18度。加熱はされているが加水は無し。
効 能 リウマチ・神経痛・皮膚病・やけど・創傷など。
交 通 東急東横線綱島駅より徒歩2分。
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●綱島周辺の情報 横浜市港北区 HP


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