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連載 トップスキーヤー海和俊宏・渡辺一樹のSNOW
TALK
第4回上達のキーワード、「雪と喧嘩をいないこと」海和俊宏
高級車でも運転する気持ちでゲレンデに!
スキーは、45歳の私にとっても、まだまだ新鮮なスポーツで、この時期になると北からの雪の便りに胸踊らす毎日でです。はたして今年のスキーシーズンはどんなスキーで、どんな自分のスキーができるのだろう?期待と不安が胸の中で葛藤しています。若かりし頃は自分のスキーへの期待でいっぱいでしたが、この歳になる、とどちらかというと不安の方が大きいのです。しかし、気持ちのどこかで上手く滑れるよ! と言う自分もいます。昔の自分がどこか頭のすみいるのでしょう。都合のいいことに、ここ数年 用具の進化が著しいこともあって体力的や筋力的に衰えても大部分を道具が仕事をしてくれるので、高級車でも運転する気持ちでゲレンデにたつことが出来ます。昔、スキーの経験があり遠ざかっている方は、今がスキーを始めるチャンスですよ!
スキーヤーはこの現象をどのように見ているのでしょうか?昔を知る私としてはなかなか興味深いところです。カービングスキー時代にスキーを始めた人は、スキーがこんなに簡単だと思うかもしれません。
前回も触れたことですが、用具の進化が進み、より高性能なスキーやブーツが市場に出ていますが、その運動、働きは基本的に変わらない事も頭に入れておいてくたさい。スキーは山から谷へ滑り降りるスポーツで、その時に支える足は谷足で、しっかり支える事が必要と前回で書きました。今回の話は多少抽象的な表現になるかもしれませんが、スキーを上手く滑り、操作するには、雪と喧嘩をいないことです。
ワールドカップの選手の滑りを見た時、力強く見えますか、それとも優しく見えますか?
雪と喧嘩するな! 何のこと? 何言っての。 と言われるかも知れませんが、上手いスキーヤーの滑りを見ると、じつにスキー操作がソフトでスキー全体に神経が行き届いているようにも見えるし、雪面の小さな凹凸さえ体に吸収するように見えます。(実際そのような動作をしています)雪は正直ですから、力の強弱に敏感に反応します。強く踏めば強く反応してくれるし、弱く踏めば弱い力を返します。この原理は全く裏切らないのです。付け加えるとすれば、この力のキャッチボールは正確なポジションで行うことが原則となります。ある一定のレベルに達していないスキーヤーは、自分の力や筋力でスキー操作を作ろうとするが無駄な力と体力を消耗し、時としてバランスを崩す大きな原因になりかねない。ワールドカップの選手の滑りを見た時、力強く見えますか、それとも優しく見えますか?両面を持ち合わせないときっと世界のトップレーサーにはなれない。なぜなら、世界のトップレーサーも時には、硬い雪から負けてしまいます。硬いアイスバーンに強い力を加えれば、より強い反動となって体に負荷をかけ、失敗につながってしまうのです。言い換えればスキースポーツが自然を相手に、自然の力を利用するスポーツといえます。力が強くても弱くても、この原理が分かればスキーは楽しく、どんどん上手くなれるスポーツでです。
今年の冬が楽しみだ!
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