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連載 トップスキーヤー海和俊宏・渡辺一樹のSNOW
TALK
第8回「WC、日本アルペンチーム初のふたり同時入賞に乾杯!」 海和俊宏
北海道までは順調な冬型気候で、観測史上初めてと言うほどの積雪に見舞われている北海道羨ましい限りです。12月に入ってからテレビの天気予報が気になります。自然の法則だから仕方ないけど・・・・。しかし、北海道まであれだけの寒波がシベリヤから下りて来ているのに、津軽海峡をさかえに本州へはなかなか南下してくれない。ここ信州もよませスキー場に限らず志賀高原を始め白馬方面、野沢方面とやはり雪不足で頭を痛めているスキー関係者が多いのではと思っています。
クリスマスまでに何とかホワイトクリスマスになって欲しいと願っています。これは日本に限らずワールドカップレースの行われているヨーロッパでも雪不足が深刻な状況のようです。
皆さんもすでにご存知の通りワールドカップ・スラローム第2戦イタリー・セストリエールで日本のエース木村公宣選手の復活と、先シーズンワールドカップ6位入賞を2回経験している皆川賢太郎選手二人が同時入賞というホットなニュースが飛び込んできました。その一方で悲しい事故がありました。オーストリーで悲劇的な登山電車の火災事故で尊い多くのスキーヤーの命が絶たれました。火災事故で亡くなられた多くのスキーヤーの皆様、またスキーを志しスキーに夢を託し将来のワールドカップ選手を目指した中学生の皆さん、そして何よりも子供達の成長を期待し子供達に夢を与えた指導者のご冥福を心よりお祈り致します。 合掌!
そんな落ち込んでる気持ちにイタリーからの同時入賞のニュースに元気をいただいたような気がしています。日本チーム始まって以来始めとの2人入賞となる快挙を作ってくれたこのレースをテレビで見て、ただただ興奮してしまいました。あのセストリエールのコースは決して優しいコースでなく技術的にも体力的にもかなりハードなコースといっていいでしょう。バーンはいつもハードなバーンに仕上げ、何と言っても全長が長いうえ標高も2000メートル以上とマックスで運動するには体力の消耗は想像以上のものがあるはずです。そんな中ポールッセッテイング数も60セットを遙かに多く、選手達に取っては過酷なレースといえます。
多分ワールドカップスラロームで今回のセストリエールのコースセッテイングは一番長いコースと言えるでしょう。今回の両選手の滑りは積極的克つ攻撃的な滑りが1,2本ともに出来ていたようでした。賢太郎君は何カ所かスキーを横にしてしまった所が微妙にタイム差になってしまいましたが相変わらずの攻撃的な滑りは健在で、初戦の失敗の影響も全く感じさせない滑りで、いつか爆発しそうな感じをさせる滑りをしていたような気がします。
私的には先シーズンのランキングが非常にいい所にいたような気がしています。今年の経験が第1シードに入っても、自分の居場所を作る事が出来るのではと期待するところです。
ところで、何と言っても今回は木村公宣君の復活でしょう。日本チームは私の時から、第1シードに入れば必ずと言って良いほど怪我に泣かされてきました。私はランキング13番の時にアキレス腱切断、次に岡部選手は体調不良で入院、川端選手は靱帯断だんれつ、木村君も腕の骨折と靱帯損傷の大怪我、 と続いています。そんな木村君が見事に復活!!昨年までの滑りとは全く違った滑りにテレビを見ながら感激してしまいました。
何と言っても彼の持ち味である膝の使い方が、全盛期の滑りに戻っている事と昨年まで目立っていた上下運動が少なくなり腹筋で吸収出来ている事が早い雪面の捉えになり、スキーを谷方向落とすことが可能になっているようです。テレビを見て解説をさせてもらうのは、現地で戦っている選手には大変失礼な話ですが、今回のこの勢いをぜひ終盤まで持ち続け2月の志賀高原で行われるワールドカップでは2人の表彰台に立つ姿を見たいものです。
奥さんにお祝いのメールしたら、やめないで良かった!と戻ってきました。きっとこの復活には我々に想像が出来ないほどの戦いがあったように感じ取られました。日本チームに心を込めてエールを贈ります。あなた達の力が日本のスキーを救います。限りなく上を目指してほしいと思います。
協力 海和俊宏
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