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Snow Talk
渡辺一樹の語る『志向及びレベル別のスキー選びのポイント』
 今シーズンのワールドカップ・スラロームでは、とうとう155cmのサイズが登場と、スキーサイズも限界にまで達したと思われます。なぜなら、国際スキー連盟(F.I.S.)も『短すぎるスキーは膝や腰に負担をかける……』という見解を発表しているからです。

 では、一般のゲレンデスキーヤーの場合は、どうでしょうか? そこで、2001/2002シーズンのスキーの特徴を種類別に、選びかた解説したいと思います。
スキーのサイズ論争もついに終結?(写真/渡辺一樹)

スキーの長さ・サイドカーブ・スキーの特徴について……

 GS用の板はレベルが高いレーサーは長めのもので、あまりサイドカーブがきつすぎない板を、中級前後の方はやや短めで比較的カーブがきつい板を選ぶと板が助けてくれます。SLは長くても170cm、サイドカーブを生かしたカービング系のターンを目指す人はR15以下の物を選ぶと良いでしょう。カービングに慣れていない方でも15mぐらいのものが良いでしょう。

【レーシング全般】 GS 175〜190cm 想定R 17〜23m
SL 155〜170cm 想定R 10〜16m

■GS用スキー、2001/2002シーズンの傾向
 GSはR21以上というF.I.S.の規定が出来たため、トップ機種のほとんどがこの規定にそって作られています。一方、セカンド機種はRを17m前後に設定し、ゲレンデでの通常滑走と共用できるように作られたものが多く出ています。本格的なレースに出る方は規定に適合するものを選び、そうでない方は少しサイドカーブのきつめの物を選ぶことをおすすめします。長さ的には本格的なレースの場合は180cm以上、ゲレンデでの一般使用も考えた場合には175cm以上が良いでしょう。

■SL用スキー、2001/2002シーズンの傾向
 スラロームは驚異的な速度でスキーの長さが短くなりました。現在WC選手のほとんどが165cm以下の長さを使っています。FISの規定で男子155以上、女子150以上と決められているため、規定ギリギリまで短くして速さを求める傾向にあります。
 しかし、長さが短くなると前後のバランスが取りにくくなるため、非常にリスキーな滑りが求められます。速さと失敗は紙一重、安定度を重視するか爆発的な速さを求めるかが長さ選定のカギとなります。サイドカーブはいずれも15m以下が主流、ショートカービングを目指すなら短くてサイドカーブがきついものということになりますね。

■基礎スキー系(技術選対応)、2001/2002シーズンの傾向
 技術選など現在の基礎スキー系の競技会では、ロング・ショート・コブと完全に3種類の板を使い分けることが必要となります。ロングターンでは長さ175〜180前後で、R17〜20m前後の比較的緩いサイドカーブの板でスキーの走りが求めます。
 小回りは1500〜160でRが15以下のスキーが主流、このサイズを使わないと現代のショートカービングが実現できないといっても良いでしょう。
 コブ斜面は170以上と比較的長めで、GS系などサイドカーブの緩い板を使う選手が多くなっています。前後のバランスが取り難い不整地では板の長さに頼って、バランスを取ることも必要のようです。女性の場合は5〜10cm短目となるでしょう。

■オールラウンド(ゲレンデ系)、2001/2002シーズンの傾向

【上級・エキスパート】 男性 160〜180cm 想定R 11〜18m
女性 150〜170cm

 全体的な傾向としてはSL系のサイドカーブをベースに、ゲレンデタイプ(基礎スキー系)に仕上げた板が主流となっています。大回りを主体に考えた場合170から長くても180まで、小回りを主体に考えた場合は155から170長くても前後が一般的、女性は−5〜10cmで考えると良いでしょう。
 サイドカーブは大回り主体でR15〜18m、小回り主体ではR15m以下がおすすめ。高速域でもしっかりとしたエッジグリップを確保するためには、フレックスは柔らかくてもトーションが強めの板を選択すると良いでしょう。長めの小回り系の板を選ぶと一台でオールラウンドに使い易くなります。

中級の場合……
長さは男性170cm、女性160cmを主体に考え、サイドカーブは12〜20m以下のものがベターです。上級機種に比べフレックス・トーションともにややソフトにセッティングされているものが多く、横ズレさせやすい性格の板を選ぶことが大切。なかには見た目の形状からでは想像できないマイルドな乗り心地の板もあります。必要以上にエッジが効きすぎない板を選ぶことをおすすめします。

初心・初級の場合……
長さは男性160cm、女性150cm前後で、できるだけトーションが柔らかいものを選び、サイドカーブは15m以下のかなりきついものを薦めます。このサイズの板なら、プルークボーゲンを使わない、今風のパラレルターン習得術も可能となります。トラディショナルなビギナー用を選ぶなら170cm前後(女性は−10cm)を選び、サイドカーブも15m前後の物がいいだろう。

■オールマウンテン(オフピステ・バックカントリー系)】
 管理された整地以外のオフピステ・バックカントリー系の板を選ぶ場合は170〜190cmとやや長めの板が好まれています。サイドカーブが比較的緩く、深雪や悪雪などを考え幅の広めの板が主流となっています。
 また、GSカーブ(R20m前後)の幅を広げ安定感を向上させクロスゲームなどに対応させた機種や、さらにスキーの幅を広げ新雪等圧雪していない斜面をターゲットにしたものも数多く見られます。この場合は、センター幅70mm以上のものがおすすめです。

■フリーライド
【フリーライド】 サイズ 120〜190cm 想定R 10〜20m前後

 ツインチップが最大の特徴でもあるフリーライド系のスキーは、トリック系重視の場合は短めで軽い板を、そしてビッグエアー系を重視するなら、やや長めで幅の広いしっかりとしたつくりの板を選ぶと良いでしょう。
 このカテゴリーの板はオールマウンテン系の板と重複した性格を持っており、メーカーによって板のカテゴリー分けに違いがあるので、カタログデータをしっかりとチェックしてください。

■モーグル
【モーグル】 サイズ 175〜185cm 想定R 16前後〜40m前後

 モーグル系の板の中にはモーグル専用とエアーカーブなど飛び系も考慮して作られているものが混ざっています。その為カービング指向が強くエアーを意識した板は、やや幅も広くサイドカーブが強くツインチップ形状のテールを持っており、モーグル専用機種となると板も細身でサイドカーブの緩い板が多いようです。用途に合わせて兼用タイプか専用タイプの選択をすると良いでしょう。

■エクストリームカービング
【エクストリームカービング】 サイズ 130〜170cm 想定R 8〜14m前後

 現在、140〜160cmぐらいの板が標準的で、サイドカーブは10m前後とかなりきついカーブを持つものが多くなりました。ハイスピードを求める方には比較的長めの板をすすめますが、狭いエリアでのカービングには150前後の短めの板が適しています。
 カービングレースなどに対応させるには、170前後のやや長めのものを選ぶとスキーの走りが引き出しやすいでしょう。自分が求めるターンサイズを考慮した、長さとサイドカーブ選びが必要です。

■スキーボード(ファンスキー)
【エクストリームカービング】 サイズ 80〜100cm 想定R 5〜10m

 規定が100cm以下となっているので100cm弱のものが多いようです。スピードとかエアーの着地時の安定感を増すためには幅の広いもの、ハーフパイプなどのトリックにはやや細めで軽量のものが適しています。レース・カービング・クルージング・トリックとスキーボードも志向によって選ぶと良いでしょう。(渡辺一樹)


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