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スキーとの合体で成功を収めたプレートの逆襲?

 少々古い話ではあるが、今から20年程前にプレート式・ビンディングが一世を風靡した時代があった。従来からのトゥピースとヒールピースとに分かれたビンディングではなく、まずブーツをプレートに固定してスキーの動きとは別のものとする……そんな発想から生まれた。中にはプレートごとリリースして、応力が収まると元のポジションに戻るタイプ、あるいはブーツセンターをピボット軸として開放し、頚骨により負担をかけなくするタイプも存在した。

 では、そうした革新的なビンディングは何故無くなったのか? そうしたビンディングの登場とあいまって”スキーブーツの形状はISO(国際標準化機構)に合致させ、安全規格を統一しよう”という動向となった。今でこそ、ビンディングの開放値(バネの強さ)はビンディング・メーカーを問わず同じであるが、各メーカーごとに表示がバラバラという時代があったのである。

 前述のプレート式ビンディングの中には規格を無視したブーツの改造を必要としたもの、競技レベルでは有効ではない機能であることが判明と……ISO規格の恩恵を受ける例は少なく、消えていったという次第。今でこそ、スキー+ブーツ+ビンディングが同一ブランドで揃う時代だが、当時はビンディング、ブーツ、スキー、それぞれが独立したメーカーであることが当たり前だった。それこそ、ビンディング・メーカーだったサロモンがスキーブーツを発表した時は、今では想像もできないほどセンセーショナルな事件だったのである。

 過去を引き合いにして、もし、だったらはナンセンスなのだが、当時のプレート式ビンディングが安全性だけでなく、スキーの性能(フレックス)を生かすということを考えて開発されていたら、プレート式ビンディングの時代は早まったかもしれない。あのサロモンも、当時はプレート式ビンディングの開発を進めていたという事実も明るみになっている。

 余談ではあるが、それまでの機械式(バネ)に変わって油圧ダンパー・システムのビンディングを開発したゲッツェ。電子制御式のエレクトリック・ビンディングを公表したマーカー。ワッシャーリングを重ねることでバネレートを調整したオルソップというメーカーも存在した。それらは『例え理想的な性能を発揮しても、1ペアで数十万円もするビンディングを誰が買うか?』という理由から断念された。

 そして10余年、プレートはスキーと合体することによって復活した。しかも、W-Cupというトップスキーシーンで勝ったという事実を突きつけた。今度はスキーメーカーが『我が社と契約する選手がプレートを装着した場合、契約金は支払わない……』とコメントを出した例もあった。素のままでは性能は不十分、プレートを装着したからレースで使えるスキー……と一般に思われるからである。

 しかし、今度ばかりはプレート側の勝ちであった。そのスキーが持つ性能をヴァージョンアップすることが認められ(しかも、ユーザーに向けて視覚的なアピール度も高い)、ポジションの変化によって操作感覚やより有効なスキーテクニックも生まれた。今や、プレート横のスリット部分の数によって、プレートの硬さをコントロールし、適正サイズでなくても、スキーでもプレートの装着によって使用しているW-Cupレーサーの例もある。もっとも、それは目新しい事ではなく、GSLのスキーにプレートを装着してスーパーGを制した選手は昔から多い。

 そして、すでに紹介済みだが、イタリア・GUICARFLEXのスキーはプレートメーカーが手がけるハンドメイドのスキーである。プレートが既存のスキーの性能に投げかけた課題は、自らがスキーを製作して性能を評価されるという時代となった。一般的には、使用者の絶対数が少ないと言われるプレートだが、GUICARFLEX の本格的んば登場で『プレート・ブーム』が一気に起こるのではないだろうか?

GUICARFLEX ACTIVE RACE GS・SG用 高さ15mm、重さ430g ダブルスライディングシステムを採用したプレート。中間部にあるなエラストマー(交換可能)がスキーの剛性、フレキシビリティをサポートする。
GUICARFLEX ACTIVE SLALOM及びオールラウンド用 高さ12mm、重さ250g スキーヤーのポジションのリフトアップを目的とした、軽量で弾力に富むプレート。
GUCARFLEX LIFTER 高さ12mm、重さ250g
リフトアップを目的とした樹脂製プレート。軽量で弾力に富む素材で、-40〜90度の温度域で安定したフレキシビリティを発揮する。SL系ジュニアレーサー、カービングからビギナーと、全てのスキーヤーを対象。
●GUCARFLEXに関する問い合わせ ボスコスポーツ TEL0424-85-4972 ホームページ


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