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Snow Talk
スキーブーツの寿命について考えてみよう……。


日本スポーツ用品輸入協会『スキーブーツ「経年変化」にご注意!!』ポスター。詳細は各スキーショップで相談してみよう。

 スキーとはマテリアルの存在に依存するスポーツである。それだけに、スキー用具とはあらゆる場面を想定した機能性、堅牢性、そして安全性などに優れている事であることは必須条件である。しかし、道具である以上は安全確認や耐用年数・手入れについて正しい知識をもっていなければトラブルの基となってしまう。それこそ、場合によっては身体や生命に重大な危険を及ぼす可能性もある。どのようなジャンルのスポーツの用具は使えば傷み、使わなくても自然に劣化するものである。

 スキー用品のメーカー保証期間は『販売時より1年間』とされている。しかし、旧モデルを購入する場合もあるので、実際にはパーツの保有期間は新商品販売から3年間となっている。そして、スキー用品の寿命については、その使用頻度やその他色々な要因にもよるが、基本的には3〜5年とメーカーサイドでは公言している。

 とくにスキーブーツの場合。日本の気候や雪質にも起因することもあって、使用されているプラスチック素材が加水分解による破損を起こすという問題が90年代に発生している。そのため、スポーツ用品輸入協会を中心としたスキーブーツ部会の研究会で各メーカーの合意の下に『スキーブーツの寿命は3〜5年』と推奨している。”スキーブーツの経年劣化破損が起きた……”という報告は1994年頃最初に報告があり、以降、徐々に多く寄せられるようになってきていた。

 こうした報告がまとめられ、輸入スキーブーツを取り扱う各メーカーおよび輸入代理店からなるスポーツ用品輸入協会では、団体機構内にスキーブーツ部会が創設して、破損に対する警告と対応方法を載せたポスターを作成、全国のスキーショップ、スキー場、宿泊施設等に配布掲載し告知をしている。その一方で、同協会はプラスチック素材の調査テストを行い、各メーカーは経年劣化(プラスチック素材の加水分解)が起こりにくい素材を採用している。

 しかし、ここで注意したいのはブーツの経年劣化とはブーツが破損する頃合という意味ではない。スキーブーツがプラスチックシェルを採用するのは、その素材特性にある。プラスッチシェルは剛性とフレキシビリティによるもの。経年劣化とは、そのフレキシビリィが失われることに他ならない。年数を経たスキーブーツを履くと、硬く感じるのはそのためである。また、シェル加工(ドライヤーでの熱加工、リュータ等による削り出しなど)を行った場合の影響も起きる。使い捨て……と表現すると御幣があるが、何シーズンか過ごしたブーツは交換した方が好ましい、という事だろう。

 また、購入したブーツが破損を起こした場合のメーカー対応としては、基本的にはパーツの修理という形になるが、前述の事を考えると修理し続けて何年も使い続けるということは無理が生じるということになるようだ。


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